あまり知られていない、大事な成長期

大阪駅徒歩5分、東梅田にあります子供(小児)の歯列矯正を専門とする機能矯正曽我歯科です、よろしくお願いします。機能矯正曽我歯科はどうして成長期にこだわるのかを説明致します。人は胎生10か月と生後18年位をかけて成長して完成します。当然、個人差もありますが臓器の成長はある程度のスケジュールがあります。歯科の臓器は歯槽骨、基底骨、歯、歯茎、歯周靭帯、舌や唇などで構成されています。歯は乳前歯から永久歯の前歯に歯え変わる時期(7~8才)から混合歯列期を経て7番目の歯(第二大臼歯)が生える時期で終了です。歯並びを綺麗にするのにどうして苦労するのかは乳前歯と永久歯の前歯の大きさの違いにあります。奥歯は歯え変わる永久歯より乳歯が大きくできているのでトラブルになりにくいです。しかし、前歯は乳歯より1.5倍から2倍以上の大きい歯が生えてくるので歯の土台となる顎の大きな成長が要求させます。骨の中の永久歯の前歯をレントゲンから正確に計測するのは困難ですが視診、模型計測やパントモ撮影のレントゲンから総合的に判断出来ます。歯が生える前や最中に矯正治療の診断は可能です。人には3つの成長期のスパートがあります。1つ目は生後から始まって脳などの神経が大きな成長をします。3つ目は思春期性の成長期で体格が飛躍的に伸びます。歯並びに大切なのは2つ目の小児性(学童性)成長期です。この時期は前歯の歯え変わりの時期と重なります。中顔面が成長して顔の個性を作る大事な時期にもなります。さきほども述べた様に前歯を綺麗に並べる為にはあご(骨格)の成長が必要になります。成長するのは上下顎の前歯部です、特に上顎の前歯部が前下方に成長します。人の成長は決まったルールに従っていますので、前歯部が自然成長する方向に矯正力をかける事が機能矯正治療成功の鍵です。成長期に関して歯科領域ではほとんど注目させていません。大学の授業でも教書でもほとんど取り上げていません。大学で歯学部の学生は「歯並びが悪くなってから抜歯をして綺麗に並べる方法」を学びます。人には自然治癒力や免疫力があります、最近の傾向は病気になっててから健康になる方法を探すのでなく、病気にならない様にする事です。病気にならない様に心がける予防の意識が大切です。今までの矯正治療を成功するコツは痛みに耐えて我慢することですが、これからはうまく成長期を利用して悪くならない様にする事をお勧め致します。