機能矯正歯科
2才半頃に乳歯列は完成します。そこから6才~7才までに乳前歯間に隙間が出来て、「すきっ歯」になります。乳前歯より大きい永久前歯がはえる場所を確保するために、更に萌出時にあごが成長して前歯がはえるスペースを作ります。奥歯は乳歯が永久歯より大きくできているので、「奥歯のすきっ歯」はありません。奥歯に比べて前歯の歯並びが悪くなる方が多いです、患者様の関心も殆どが前歯の歯並びにあります。日本人の食生活はすっかり変わりあごを使わない生活環境になりました。すきっ歯の子供さんは殆ど見かけません。乳前歯から永久前歯にはえ変わる準備がないままに、はえ変わりの時期を迎えて、更にあごが成長しないと歯並びは悪くなる一方です。歯並びを悪くなる主な原因はあごの成長不足です、遺伝ではありません。未だに歯並びが悪くなる遺伝子配列は報告されていません。歯並びの良し悪しを決めるのは永久歯がはえるスペースの確保の有無です。ほとんどの不正歯列はスペース不足で説明が出来ます。機能矯正治療は足りなかった成長不足(スペース不足)の解消です、骨が成長不足分を取り戻して綺麗な左右対称のあごを作る事が目的です。顔が大きくなるわけではありません。装置をお口に入れてあごを整形して、装置が外れている間に軟組織の動き(嚥下、発音)がバクシネーターメカニズムの作用によって歯列を整えます。装置がお口から外れている時は軟組織(舌や頬の影響)の影響を十分に受けます。従来の矯正治療には軟組織の影響は考慮されていません。従来型の静止状態での歯並びでなく、機能状態で歯列矯正するのが機能矯正です。
あくまでも自然な歯並びを目指したもので、審美歯科に重きをおいた治療ではありません。
2つの成長期
生まれて直ぐに始まる神経などの成長期の後に人は2つの成長のピークがあります。12才頃から始まる思春期性の成長はなじみ深いと思われます。
思春期は男女の違いが鮮明になり、身長などの肉体的な成長が特徴です。
もう一つの成長期は児童性成長期(juvenile growth spurt)と言って、7才~9才に起こります。この時期はあまり馴染みがありませんが歯並びにはとても重要な時期です。前歯の歯え変わりと中顔面の骨格の成長がこの時期に当たります。ですから、この時期に機能的な矯正治療を行うのは合理的です。
従来の一期治療(拡大床)との違い
現在、よく知られている床装置(拡大床)は100年ほど前から存在します。機能矯正曽我歯科オリジナル装置の外見は既存の床矯正装置と同じ様に見えます。しかし、既存の床矯正装置と内容や機能はかなり異なります。一般的な床装置は上下が別々になっています。上下別々の装置は同時にお口の中に入らないので治療期間を分けなければなりません。特に、上あごの床装置は時間がたつと、床装置がゆるみ出してポトンと下に落ちてきます。指で装置を押さえていないと装置が上あごにとどまりません。更に、一般的な床装置は歯に矯正力をかけます。開口や歯列がハの字に広がる原因です。機能矯正曽我歯科の矯正装置は上下の歯列を同時に治療してかみ合わせを保ちながら骨の成長不足を取り戻します。歯ではなく骨格に矯正力を加えるので痛みはありません。他に、ゴムの様な柔らかい矯正装置(取り外し式)があります。これらは全てが既製品ですので、それぞれのお子さんに合ったお口の形の変化に対応できません、直ぐに限界が来ると思います。お子さんのお口の形は色々です、治療中も三次元的に成長変化していきます。機能矯正曽我歯科の装置はお口の形が変わればそれに合わせて装置も同様に変化できます。
取り外し出来る装置には多くの長所があります
歯が綺麗に並んでも、虫歯を作れば意味がありません。歯の寿命を短くします。お口の中を不潔にすると、お口の中の細菌から有害物質が発生して全身の健康に問題を起こすことが証明されました。子供さんから老人まで歯が1本でもある限り、お口の中を常に清潔に保たなくてはいけません。機能矯正曽我歯科の矯正装置の装着時間は10時間前後です、残りの14時間はお口の外にあります。①お口は清潔に保てますので虫歯ゼロです。②軟組織(舌・頬粘膜)の影響を十分に受けるので後戻りはしません。③口内炎が出来ても治るまで装置をはずせばつらくありません。④スポーツ中は装置が外せるのでケガの心配はなく思い切ってプレイ出来ます。⑤お友達にもばれません、矯正治療がいじめの原因になりません。⑥装置の紛失が無い、学校に持っていくと装置をなくしやすい。⑦学校や旅行では装置の事を忘れて、勉強や運動に専念できる。⑧歯並びも大切ですが精神的、肉体的な成長を阻害しない。
機能矯正曽我歯科の装置(バイオファンクショナルスーツ)
「よく噛みなさい」と言われますが「良くあごに刺激を加えなさい」とゆう事です。良く噛めば唾液もよく出るようになり免疫力も向上します。あごの刺激になる食べ物はどんどん減少して更にあごを使わない生活環境になりました。機能矯正曽我歯科の装置(バイオファンクショナルスーツ)は上下の床が一体になっています、固定式(歯に装置が付きっぱなし)ではありません。装置はお口の中で上や下に動いて(よく噛んだ状態)骨格を刺激して成長を促進します。スクリュウやフックで更に刺激効果を高めます。装置を改良して犬歯のみの萌出を助ける事や部分的にスペースを作る事も出来ます。
装置は徐々にあごの形と合わなくなって来ます。新しい装置を作ると治療代が増えますが、機能矯正曽我歯科の装置は、一旦装置をお預かりして院内で分解・改装して郵送で送りますので治療が継続的・効果的・経済的で来院数も減ります。
矯正治療中であっても適正な社会生活を健康的に送る事は必要です。見た目の悪い装置はいじめの原因になったり、何気ない一言で心が傷ついたりします。虫歯をつくってはいけません。
口呼吸の原因は癖ではありません。口呼吸の原因はV字になったあごの形です。あごをU字型に整えれば歯並びが良くなり口唇が自然に前歯を押さえて口がつむれます。自然と鼻呼吸になります。
※名前が似ている矯正装置をWEBで見かけますが、当院のバイオファンクショナルスーツとは一切関係ありません。
選べるカラーバリエーション
兄弟で一緒に治療をされるお子様が多いので、バイオファンクショナルスーツのカラーを5色用意しております。
上下で好きなカラーをお選びいただけますので、カラーバリエーションは25色になります。
バイオファンクショナルスーツは将来の正常な歯並びを予測して、1つ1つ丹念に作製されています。患者様の将来の健康な歯並びを願って、私達は“バイオファンクショナルスーツ”に取り組んでおります。
よくある質問
- Q:学校に行くとき、旅行に行くときは?
- A:装置は家から一切、持ち出さないで下さい。家のみの装着であれば紛失する事は一切ありません。お友達に矯正治療の質問をされる事もありません。何かの事情で長い期間、装着出来なくても、装置は分解・再製が出来ます。
- Q:装置を長時間入れられるか心配です。
- A:型取りは必要ですが、体験版をご利用ください。ご自宅でお試しをして、御納得されれば治療開始はお電話で結構です。再度、型取りすることもありません。体験版は郵送でご自宅に送りますので、体験版を利用しても来院回数は2回で治療開始が出来ます。
- Q:アレルギーがあるので心配です。
- A:主な金属はニッケル、クロム、コバルトです。我々の日常で触れる機会が多い金属です。ご心配の方は内科・皮膚科でパッチテストをお勧め致します。